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東大阪のダイカスト工場の日々。          by 共栄ダイカスト㈱

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金型の寿命について

金型の寿命についての問合せが最近増えてきました。
弊社の考える金型寿命について。

一般に、客先要求としての金型寿命は
1.亜鉛ダイカスト:50万から100万ショット
2.アルミダイカスト:10万ショット前後
と言われることが多いです。

現実問題として、全ての金型がそれだけ持つのか?
結論からいうと、持たない製品が多いです。
製品の要求精度により、寿命は変化します。

1.亜鉛ダイカスト:10万ショット
2.アルミダイカスト:3万ショット
なんていう製品もあります。

単にキーホルダーのような雑貨品であれば?。
キーホルダーの寸法が0.1㍉変わっても特に問題ないと思います。
携帯電話やデジカメの部品であれば?
組立時に勘合が合わなくなったりする可能性がでてきます。
細かな寸法公差が求められる製品では問題があると考えます。

溶けた金属を流し込むので、金型は酷使されます。
使っているうちに「ヒートクラック」と呼ばれる金型破損が発生します。
「溶損」と呼ばれる金型変形が発生します。
押出ピンなど、金型付属部品の磨耗が発生します。

当然のことながら、鋳造する度にメンテナンスを行います。
鋳造数が増えるに従って、本格的なメンテナンスが必要になります。
どこまで手間を掛けてやるかによって、寿命は変わります。
ただ、根本的な金属疲労については、どうしようもないのです。
新しいものはきれい、古いものは痛む。
金型に限らず、全ての物質で共通のことだと思います。

技術進歩で、材料からドンドン変わってきています。
それでも、実際に製造して思うのは、寿命が劇的には延びません。
今後も考え続け、検証し続けるべき問題であると考えています。

弊社では、各製品によって、金型保証を都度考えさせていただきます。
社内に金型場があるので、こまめなメンテナンスはしているつもりです。
それでも、製品によって、バラツキがでることを理解して頂きたく考えます。
by kyoeidc | 2007-05-01 11:53 | ダイカスト金型